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顔面神経麻痺(5)・・・現状と今後

さまざまな治療法を経済的な負担を犠牲にしていろいろ試してきたが、麻痺の回復という意味では、結局のところ鍼灸治療しか目に見える効果は得られなかったように思う。

発病後3年が経過し、初対面の人には、顔に麻痺があるとはまずわからない程度にまでは回復した。しかし、自分では、左の顔が自分のイメージ通りには動かない違和感があるし、左の瞼がどうしても下がってしまい、ぱっと見たところ目の大きさが左右でかなり違ってしまう。発病後初めてあった知り合いには、仏頂面になって印象が変わったな、といわれることもある。

また、後遺症の共同運動も気になる。食事を咀嚼するとき、口を動かすと左目が閉じてしまう。最初の半年はかかる症状はほとんどなかったが、神経が回復し多少なりとも顔が動くようになってから、この症状が出てきた。2年前ごろが一番ひどく、食事中はほぼ左目を閉じた状態であったが、今では半眼程度で済んでいる。やっとお客さんとの会食も精神的な負担に感じなくなってきた。

しかしながら、経済的な事情や時間制約により、鍼灸院等でのリハビリ治療を満足に受けられずに、顔面がまったく動かないまま病状固定となってしまった人も少なからずいることもいろいろな方から教えられた。そうした方々に比べれば、自分はまだまだ恵まれたケースだと思う。

過去半年間くらいの麻痺の改善はきわめて緩やかなスピードとなってきている。共同運動の症状の改善がだんだんなくなってきているのだ。そろそろ回復カーブの飽和点に達したのかもしれないが、あと1年位は鍼灸院通いを継続してみようとは思っている。どこかで治療をやめることになるのであろうが、きっと「踏ん切り」のようなものが必要なのかもしれないと思い、一応来年末をそのターゲットとして設定した。

この3年間、顔面麻痺の治療中心で生活をまわしてしまい、家内にもずいぶん負担をかけてしまったが、その分の償いは、これから倍返しで返していこうかなと思っている。麻痺からの回復が人生の目的のようになってしまい、すごく後ろ向きな生活を送ってきてしまったと反省している。気持ちを強く持って、人生を前向きモードのギアに入れなおすぞ、と誓う今日このごろである。

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