顔面神経麻痺(4)・・・治療法②
② 鍼灸治療
入院中にWEBで情報を収集したところ、顔面神経麻痺の治療には鍼灸治療が良好らしいことがわかった。私は結局、発病後本日に至るまで約3年間鍼灸院に通院し続けている。頻度は当初は週に3-4回、1年目からは週3回、2年目以降は週2回といったイメージ。鍼灸治療も神経ブロック同様、日々はっきりと症状の改善がわかるようなことはないが、顔に直接針を打ち込むので、顔の感覚のない時期には気持ちがよいこと、当初回復期にあっては、針を打った後の方が顔の動きがよく感じられること、顔以外に肩や背中のこりの治療も同時にお願いできること、等の理由により、かかる長きにわたって継続するにいたっている。代金は、治療院により異なるが、顔面麻痺だけなら最低3000円、総合治療となると4000円から5000円といったところ。正直経済的な負担は大きいが、将来娘の結婚式にゆがんだ顔で出るのはいやだという一心で、ぐっとこらえて耐え忍んでいる。
などなどと書いているが、結局のところ私は、鍼灸が好きなのである。
顔面神経麻痺を発病する前、極度の肩こりに悩まされていたことは過去に書いた。この肩こりの症状改善には、非常に効果があるのである。
入院後、最初に通った横浜市内の鍼灸院は、そこそこはやっているだけあって腕のよい先生で、顔だけでなく身体全体の治療を目指す総合治療の手法をとっていた。顔には、2ー3ヶ所のツボに針を打つのみで、後は首・後頭部・背中のツボに10ヶ所程度の針と背中に10ヶ所程度温灸を実施していた。
顔には3ヶ所程度しか針を入れないため、あまり効果を実感できなかったが、首と後頭部のコリはかなり和らいだ。コリが溜まって悪い「気」が溜まっている部位に針を入れると、激痛が走る。治療をはじめた初期の3ヶ月間は、首・後頭部・肩、どこに針を入れても激痛が走ったが、この痛さが快感に変わるのである。
治療を継続すると、針がスムーズに入るようになり、痛みを感じなくなる。症状の改善とともに、最近ではすごく体調の悪いとき以外、あの「いた気持ちよい」快感は味わえないが、確実に症状の改善を実感できるので、ついつい継続してしまうのである。
結局、この最初に通院を開始した鍼灸院にはその後2年間通院した。最初の半年は週2回、その後週1回ペースに落とし、2年目以降は顔面麻痺の治療というよりは、体調悪いときに不定期に通院、という具合に使った。
このように頻度を落としていったのは、顔面神経麻痺に関する質問をしても、先生にあまり知識がなく、患者さんも比較的軽い症例の患者さんしか扱っていないような印象を受けたからだ。
この鍼灸院は家から近いので便利であったが、顔面麻痺の治療の専門の鍼灸院を探したほうがよいと思い、他を探すことにした。グーグルで「顔面神経麻痺 鍼灸院」をキーワードに検索をかけると、関東エリアでは、なぜか千葉に顔面麻痺の専門の鍼灸院が多いことがわかる。鍼灸院は個人開業の零細企業がほとんどでホームページを開設していりることが少ない上、鍼灸院自体が高齢者をターゲットとしているので、そもそもWEBにホームページを出すこと自体まれなのだろうが、千葉にその多くが集中していることはまったくのなぞ。顔面麻痺患者が歴史的に多いのか?
それはさておき、家からも会社からもなんとか1時間程度で通えるということで、船橋市内の「この業界」では有名な鍼灸院に通院することにした。発病後、1ヶ月くらいの事である。
(つづく)
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