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顔面神経麻痺(4)・・・治療法②-2

② 鍼灸治療(その2)

私が今でもお世話になっている船橋の鍼灸院は、顔面十数箇所+α(ノウハウの開示に当たる可能性があるのでここでは秘匿する)に鍼を打つ。全身総合治療方式ではなく、基本的には顔面のリハビリを志向した治療方法で、1回の治療時間は30分程度。

患者さんのことを考え、朝8時前から夜の21時ごろまで開院している。過去。朝・昼・晩とあらゆる時間帯に予約を入れて診療していただいた経験があるが、この鍼灸院はいつでも患者さんでいっぱいで、休む間もないように見受けられる。世の中にはこんなにたくさんの顔面神経麻痺の患者さんがいるのかとつくづく実感させられる。やっぱり世の中病んでいるのかなあと。

顔に鍼を入れると、その後半日間くらいは顔面が火照るので、血流量が増加しているのは確実に実感できる。きっと、星状神経節ブロックと治療効果は同じようなイメージなのだろう。

私の場案、出張等の関係で1週間くらい鍼を打たないと、だんだん顔の筋肉(特に頬)の動きが悪くなってきて、左目の瞼が上がりづらくなる傾向があるが、鍼を打つと症状は改善される。このように症状の改善が実感できるので、日々の改善はわずかではあるが、治療を継続できているのだと思う。

鍼灸治療の効果を客観的・定量的に評価することは難しい。私という人間が2名いて、一方には鍼灸治療を実施し、もう一方には治療をせず、半年後に病状を比較する、などということができれば別だが、そんなことはできるわけもなく、したがって、症状が改善する人はなにもしなくても時の経過とともに改善しただろうし、改善しない人はどっちみち改善しなかったのだろう、という議論を否定する証拠を提出することはできない。

それでも、私の個人的な経験から意見を述べれば、鍼灸治療は、たぶん効果があると思うので、経済的な余裕があるなら、やった方がよい、ということになる。

発病当初は、顔面麻痺の8割方の患者は発症後3ヶ月もすれば完全に回復する、というWEB情報を信じ、きっと自分もその8割の中に入っているに違いないと根拠のない確信を持っていたので、治療も短期決戦を目指し、船橋に週2-3回、横浜の鍼灸院に週2-3回、さらに星状神経節ブロックも週2-3回やっていた。(私は保険マニアで、入院により焼け太りしてたのいで、当初資金は潤沢だった。もっともこんな無茶をやっていたので、すぐに底をついたが・・・)

発症後、3ヶ月程度の上記のような無茶な治療を通しての症状改善は、費用対効果の面では決して芳しくなかったように思う。眉が若干上下に動くようになったのと、まぶたに力が入るようになり、瞬きが普通にできるようになったことくらいか。また、発症当初出ていた複眼の症状は、3ヶ月後にはほぼほぼなくなっていた。

麻痺の症状に目に見える改善が見られ始めたのは、治療を始めて半年くらいたった2005年8月ごろだったと思う。8月になると、麻痺していた左顔面が「ピクッ、ピクッ」と不随意にかるい痙攣をはじめたのだ。これは顔面神経の浮腫によりダメージをうけた神経が再生し始めて、顔の筋肉に電流が流れるようになった証左とのこと。この症状は2-3週間続きいたあと、おさまった。その後、顔の動きは、毎日僅かずつではあるが徐々に改善されていったように思う。

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